糸を紡ぐ情景
2月1日の演奏会では、八丈島の民謡「糸繰歌(いとくりうた)」を歌います。 かつて島の女性たちが夜なべをして、繭から一筋の細い糸を紡ぎ出していた……そんな静寂さと、内に秘めた情熱を想像しながら、今、この曲と向き合っています。

糸と運命の対比
この歌には、ハッとするような一節があります。
糸は千度(せんたび)切れようと繋ぐ 様と切れたら繋がれぬ
糸車に巻かれた物理的な糸は、たとえ切れても結び直せばまた紡ぐことができます。 けれど、愛する人との「ご縁」や、その瞬間の心の繋がりは、一度切れてしまえば二度と同じ形には戻りません。物理的な糸は修復できても、人の心と時間は「やり直し」がきかないのです。

「今」という瞬間を紡ぐ
私は日々、出会うすべての出来事を心の糧(かて)にし、自身の表現を高めたいと願っています。 歌うことも、太鼓を叩くことも同じです。その一瞬、その一音は、二度と戻らない「時」との出逢い。 今回の演奏会で響く音は、その時、その場所でしか生まれない「一生に一度きりの糸」なのです。

会場で繋がる「赤い糸」
私が最も伝えたいこと。それは、この二度とない「ご縁」を、会場の皆さんと分かち合いたいという願いです。 一筋の糸を慎重に、そして大切に紡ぐように、心を込めて歌います。 2月1日、私たちが一本の糸で繋がるその瞬間を、ぜひ体感しにいらしてください。 皆さんに直接お会いできるのを、心から楽しみにしています。
Severed Threads, Unbreakable Bonds
On February 1st, I will perform the Hachijō-jima folk song, “Ito-kuri Uta” (Thread-Spinning Song). The lyrics tell us a profound truth: “A thread on a spool can be tied again if it breaks, but the bond with you can never be mended once severed.”
Unlike physical thread, the time we share and the connections we make are irreplaceable. That is why I cherish every note I sing. This performance is a “once-in-a-lifetime” thread that I spin only for this moment.
I look forward to weaving a connection with you at the concert.
八丈島の太鼓は、二人が向かい合って叩くことから、心を通わせる楽器とも言われています。 私が歌で「運命の糸」を紡ぎ、皆さんが太鼓で「心の鼓動」を鳴らす。 そんな温かい時間を一緒に過ごしませんか?
▼詳細・お申し込みはこちらの公式サイトから https://tataitemiyou.hachijotaiko.tokyo/ (太鼓体験は初心者歓迎・無料です!)


